日本総合研究所(日本総研)への転職|年収・難易度・中途採用を解説
日本総合研究所(日本総研)は、部門によって仕事の性質が異なり、調査研究からコンサルティング、ITまで幅広い領域を扱います。応募を検討する方に向け、事業と職種の特徴を紹介します。年収や働き方、中途採用で確かめたい点も取り上げます。
日本総合研究所とは?
日本総合研究所は1969年創立で、三井住友フィナンシャルグループが株主です。東京と大阪に本社を置き、従業員数は約6,300人です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社日本総合研究所 |
| 英文名 | The Japan Research Institute, Limited |
| 創立 | 1969年2月20日 |
| 株主 | 株式会社三井住友フィナンシャルグループ |
| 資本金 | 101億円 |
| 従業員数 | 約6,300人 |
| 主な機能 | シンクタンク、コンサルティング、ITソリューション、インキュベーション |
検索すると「日本総研」という略称で、経済レポート、経営コンサルティング、SMBCグループのシステム開発が同時に出てきます。応募先を調べる際は、部門名と職種名まで入れて情報を分けてください。
日本総合研究所の強み
官民を分けずに扱うコンサルティング
コンサルティング部門では、公共と民間で組織を分けず、一人のコンサルタントが双方へアプローチできる体制を採っています。
民間企業で得た知見を政策提言へつなげ、行政の動向を企業戦略へ戻せる点が強みです。リサーチから政策提言、戦略策定、実行支援までを扱います。
強い専門領域を組み合わせる
全業界を同じ厚さで扱うのではなく、産業軸・経営機能軸の専門グループを作り、強い分野同士を組み合わせる考え方を採っています。経営戦略、M&A、業務改革・IT、サステナビリティ、組織・人材に加え、医療、ものづくり、環境、情報通信、金融、公共などが主な領域です。
応募では「何でもやりたい」より、最初に貢献できる専門テーマと、将来広げたい範囲を分けて話すほうが評価されやすくなります。
SMBCグループの金融ITを支える
ITソリューション部門は、SMBCグループの事業戦略をシステム面から支えます。企画、開発、運用、セキュリティ、データ、先端技術まで職種があります。
コンサルティング部門の業務改革・ITと、ITソリューション部門のシステム職は似て見えます。前者は企業・行政への助言が中心で、後者は金融サービスを支えるシステムの当事者です。求人票で配属部門を確認してください。
主な中途採用部門
コンサルティング部門
大企業、中堅企業、政府、自治体へ、経営・社会課題の調査、戦略、実行支援を提供します。事業会社、官公庁、金融機関、コンサルティング会社などで得た専門性が強みになります。
インキュベーション部門
社会課題から新しい事業や市場を生み出す「Think & Do Tank」を掲げる部門です。調査・提言から投資、事業開発、官民連携、実証まで手がけます。コンサルティング部門と混同せず、事業の当事者としてどこまで担うかを確認しましょう。
ITソリューション部門
SMBCグループの金融サービスを、システム企画、アプリケーション、インフラ、セキュリティ、DX、データなどから支えます。技術力だけでなく、金融業務、品質管理、大規模プロジェクト、関係者調整の経験が接点になります。
コーポレート部門
人事、法務、財務、リスク管理など、事業を支える職種です。管理部門の経験に加え、専門部署と対話しながら組織を動かす力が求められます。
日本総合研究所の年収
日本総合研究所の年収は、コンサルティング、ITソリューションなどの部門と職種で異なります。応募時は希望部門の求人条件を確認しましょう。
口コミ集計では、給与回答344件の平均が766万円、中央値が711万円です。職種別ではコンサルタント53件の平均が928万円、ITエンジニア174件の平均が710万円で、部門ごとの差が表れています。
この差からも、全社平均だけでは応募職種の報酬を判断できないことが分かります。オファー時には次を確認してください。
- 入社する部門と職位・グレード
- 基本給、賞与、時間外手当の扱い
- 裁量労働制や管理監督者の適用
- 初年度賞与の算定期間
- 昇格基準と評価時期
- 契約社宅、退職金などの条件
求人票の予定年収が幅広い場合は、どの経験が上限・下限の判断に使われるかも質問しましょう。
働き方とキャリア
全社員にテレワーク可能なパソコンが配布され、在宅日数の上限は設けられていません。主な勤務地は東京または大阪で、契約社宅制度もあります。
在宅勤務の頻度は、部門、案件、システムの機密性、顧客との調整で変わります。制度の上限がないことを「毎日どこからでも働ける」と読み替えず、応募部署の運用を確かめてください。
コンサルティング・インキュベーション部門では、能力と実績に応じて昇格します。毎年のグループ異動希望制度や、官公庁・民間企業への出向制度もあります。
日本総合研究所の転職難易度
難易度は部門により異なりますが、全体として高めです。コンサルタントには専門性と提案力、IT職には金融システムで求められる品質とプロジェクト遂行力が求められます。
コンサルティング部門で評価につながりやすい経験は次の通りです。
- 業界・政策・経営機能の専門知識
- 調査、分析、戦略策定、実行支援
- 経営層、官公庁、現場を巻き込んだ経験
- 自ら課題を設定し、提案へつなげた経験
- 社外への発信や専門性を示す実績
ITソリューション部門では、担当技術に加え、金融業務、障害対応、セキュリティ、ベンダー管理、大規模案件の役割を具体化します。
日本総合研究所に向いている人
社会課題と経営課題をつなげたい人
企業の売上や効率だけでなく、制度、地域、生活者への影響まで考えたい人に向きます。理想を語るだけでなく、実行主体と資金、効果測定まで考える姿勢が必要です。
専門性を軸に自律して働ける人
コンサルティング部門は「強い個人」の集団を志向し、各人が専門分野を育てます。指示を待つより、自分で問いを立て、必要な人を巻き込める人と相性があります。
金融サービスをITで支えたい人
ITソリューション部門では、金融インフラを安定して動かす責任と、新しいサービスを作る挑戦の両方があります。技術だけ、企画だけに閉じず、利用者と運用まで見られる人に合います。
日本総合研究所の中途採用選考
中途採用は、次の順に進みます。
- エントリーフォームから応募
- 書類選考
- 複数回の面接
- 採用決定
応募から採用決定までは約1〜2カ月が目安です。募集部門と人事部門が共同で面接し、オンラインと対面の両方を使います。職種によって追加の確認が入る可能性があるため、案内を優先してください。
職務経歴書
職務経歴書では、応募ポジションに近い経験を先に置き、自分が担った役割と成果を明記してください。コンサルタント志望なら、課題設定から実行までの担当範囲を案件ごとに示します。IT職なら、システム規模とともに、要件定義、設計、開発、運用のどの工程に関わり、どこに専門性があるかを書きます。面接では判断の理由や成果を詳しく聞かれる可能性があります。
面接
「なぜ日本総研か」だけでなく、「なぜその部門と求人か」を答えられる状態にします。コンサルティング、インキュベーション、ITソリューションの違いを理解し、自分の経験がどの仕事へつながるかを説明してください。
異業種からの応募も可能です。前職の知見を別の顧客・課題でどう使えるか、具体的な経験とともに示します。
転職前に確認したいこと
- 応募先の部門、グループ、職種
- 民間、公共、SMBCグループ案件の比率
- 調査、提言、実行、システム開発の担当範囲
- 東京・大阪のどちらへ配属されるか
- 在宅勤務と出社の実際の頻度
- 入社時の職位、評価、昇格基準
- 異動希望制度の利用条件
同じ日本総研でも、入社後の日常は部門で変わります。会社の評判より、配属候補の仕事を基準に選びましょう。
日本総合研究所への転職に関するよくある質問
平均年収はいくらですか?
職種によって年収に差があります。応募職種の条件とオファーを確認してください。
コンサル未経験でも応募できますか?
異業種からの応募も可能です。業界、官公庁、技術などの専門経験を、顧客課題の解決にどう使えるかが重要です。
日本総研はコンサル会社ですか、SIerですか?
両方の機能を持ちます。コンサルティング・シンクタンク機能と、SMBCグループを支えるITソリューション機能があるため、応募部門を分けて考えてください。
選考期間はどれくらいですか?
応募から採用決定までは約1〜2カ月が目安です。
まとめ
日本総合研究所は、官民をまたぐコンサルティングとシンクタンク機能、事業を作るインキュベーション、金融を支えるITソリューションを持つ会社です。部門の違いを理解することが、転職準備の出発点になります。
応募時は、希望する部門・求人で何を担いたいかを伝えましょう。自分の専門性と過去の成果を、入社後に担いたい仕事と結び付けて説明すると、志望理由が具体的になります。
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