EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC)は、応募する部門によって求められる経験が異なります。中途採用を考えている方に向け、選考がどのように進むのかを紹介します。職務経歴を応募先の仕事に結び付ける方法や、面接までの準備も解説します。

EYSCの中途採用選考フロー

EYSCの中途採用は、おおむね次の順に進みます。試験や面接の構成は応募職種ごとに異なるため、希望する求人の案内も確認してください。

選考 主に確認されること 応募者が準備すること
求人選択・オンライン応募 経歴と募集要件の一致 応募部門と職種を絞る
書類選考 専門性、担当範囲、成果 求人に合わせて職務経歴書を直す
適性試験・選考課題 基礎能力、論理、職種別の実務力 案内された形式を確認する
複数回の面接 経歴、志望理由、問題解決力、EYとの相性 経歴面接とケース対策を分ける
オファー 職位、報酬、所属、入社日 期待役割と配属先を確認する

応募書類を用意したうえで、希望するポジションごとに手続きします。複数の職種を考えている場合も、第一希望の求人と、その求人を選ぶ理由を先に決めておきましょう。

応募前に部門と職種を決める

EYSCには、業界別のセクターと、戦略、M&A、業務改革、テクノロジー、人事、サプライチェーンなどの専門チームがあります。同じ製造業出身者でも、業界知識を軸にするのか、生産・物流の専門性を軸にするのかで応募先は変わります。

求人票を読むときは、次の三点を並べてください。

  • 必須要件のうち、実務で経験したもの
  • 入社後に担当する案件と、自分の担当領域の接点
  • 足りない経験を補える知識や実績

すべての要件を満たす必要はありません。ただし、中心となる要件と接点が薄い求人へ応募すると、志望理由も職務経歴書も抽象的になります。応募先を迷う場合は、EYSCのキャリア情報配信登録やカジュアル面談を使い、自分の経歴に近い部門を確認できます。

EYSCの書類選考

書類選考では、履歴書と職務経歴書から、募集ポジションで早期に役割を持てるかを見られます。職務経歴書には会社名やプロジェクト名に加え、自分の役割と成果を書いてください。技術職なら、構想、要件定義、設計、開発、導入のどこを担い、何を専門としているかも明記します。面接で担当範囲を深掘りされても説明できるようにしておきましょう。

職務経歴は、課題、自分の役割、判断、行動、結果の順で書きます。たとえば「基幹システム刷新を担当」に加え、「販売・会計部門の要件が対立する中で、論点を整理し、役員会で決定できる比較案を作った」と書けば、自分の役割を具体的に示せます。

成果を数字で示す場合は、母数と期間も添えます。「作業時間を30%削減」だけでは規模が分からないため、「月間400時間かかっていた集計作業を、6か月で280時間へ減らした」と説明します。数字を出せない仕事なら、意思決定が進んだ、担当部署が決まった、障害が再発しなくなったといった状態の変化を書けば十分です。

コンサル向け職務経歴書の組み立て方は、次の記事で解説しています。

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EYSCのWebテスト・適性試験

職種によって、選考課題やオンライン適性試験が加わります。EYSCの中途採用で全員が同じ試験を受けるわけではありません。受検案内が届いたら、URL、試験会社、科目、制限時間を確認してから対策を始めます。

形式が分かる前は、計数と言語の基礎を戻しておきます。割合、増減率、表の読み取り、長文の論理関係を時間内に処理できれば、形式判明後の演習へ移りやすくなります。

性格検査では、EYが掲げる人物像へ寄せて答えを作るより、仕事中の自分を基準に一貫して答えるほうが安全です。納期が短い場面、意見が割れた場面、初めての仕事を任された場面を思い浮かべると、回答の軸がぶれにくくなります。

Webテストの見分け方と準備方法は、次の記事も参考にしてください。

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EYSCの面接で見られるポイント

面接に向けて、自分の強み、関連する実績、市場や業界動向への意見を準備しておきましょう。過去の経験に加え、応募者がどのテーマに関心を持ち、自分の考えをどう組み立てるかも確認されます。

応募職種とつながる専門性

専門性は、知識の名前ではなく、仕事で使った場面まで話します。SAPの経験があるなら、モジュール名を並べるより、業務要件の整理、設計、移行、定着のどこを担ったかが大切です。金融出身なら、商品や規制を知っているだけでなく、その知識を使ってどんな判断をしたかを説明します。

面接官が知りたいのは、同じ種類の課題をEYSCでも解けるかどうかです。応募求人の仕事内容を一つ選び、前職の経験と対応させておきましょう。

周囲を動かした経験

コンサルティングでは、自分だけが正しい答えを出しても仕事は進みません。顧客や社内の関係者が反対した場面、必要な情報が集まらなかった場面、方針変更が起きた場面を用意します。

回答では、誰と何が対立し、どの材料を示し、どの判断を得たのかまで話してください。「関係者と調整しました」という説明だけでは、本人の役割が伝わりません。EYSCは業界と専門領域をまたいでチームを組むため、異なる立場の人と仕事を進めた経験は伝えやすい材料になります。

EYSCを選ぶ理由

総合ファームは数が多く、公開情報から違いを調べるのは簡単ではありません。EYSCの応募部門が扱うテーマを調べ、自分の経験や転職後に広げたい役割と結び付けて話せれば、面接官の評価につながります。

たとえばメーカーで脱炭素計画を担当してきた人なら、現場で得た知識を、EYSCのサステナビリティ案件でどう生かしたいかを話せます。制度や事業戦略にも関わりたい理由を添えると、応募部門を選んだ理由が伝わります。

EYSCの面接で聞かれやすい質問

面接前には、次の質問へ1〜2分で答えられるようにします。

  • なぜ今、転職するのか
  • なぜEYSCなのか
  • なぜこの部門・ポジションなのか
  • これまで最も難しかった仕事は何か
  • 自分が決めたこと、変えたことは何か
  • 反対する関係者へどう働きかけたか
  • 失敗した後、仕事の進め方をどう変えたか
  • EYSCで使える専門性は何か
  • 応募領域の市場をどう見ているか
  • 入社後、最初の一年で何を身につけたいか

回答を丸暗記すると、質問の角度が変わったときに不自然になります。結論と事例の順序だけを決め、数字、固有名詞、自分の判断をその場で組み立てられるようにしてください。

EYSCのケース面接・選考課題

戦略や経営課題に近い職種では、ケース面接や課題提出を想定しておく必要があります。一方、すべての職種でケース面接があるとは限りません。テクノロジー職では、担当システムの構成、障害対応、設計判断など、実務を題材にした質問が中心になる場合もあります。

ケース面接では、知っているフレームワークを見せるより、目的と前提を確かめてから問題を分けます。売上向上のお題なら、売上を顧客数と顧客単価へ分ける前に、対象事業、地域、期間、改善したい指標を確認します。面接官から追加情報が出たら、最初の仮説へ固執せず、考え直してください。

EYパルテノンなど戦略・M&A寄りの求人では、市場規模、競争環境、参入判断、企業価値といった論点も練習します。ケース面接の基本的な進め方は、次の記事にまとめています。

ケース面接とは?例題・解き方・評価基準・対策方法を解説
ケース面接とは?例題・解き方・評価基準・対策方法を解説ケース面接とは何かを、評価される7つの項目、フェルミ推定とケースの解き方の型、WHO→WHAT→HOWの施策の組み立て、例題、出題タイプ別の構造化、練習方法まで解説します。...

最終面接とオファー面談

最終面接では、応募者の経験が部門の仕事と合うかに加え、職位、キャリアの方向、EYSCで働く理由を改めて確認されます。マネージャー以上なら、案件を遂行した経験だけでなく、提案、顧客関係、チーム育成、売上への関与も用意してください。

オファーが出たら、金額だけで判断せず、次の項目を確認します。

  • 入社時の職位と期待される役割
  • 所属する部門・チーム
  • 想定される案件と、自分の専門領域との関係
  • 評価期間と昇進の考え方
  • 働く場所、出張、入社日の条件

選考中に聞いた仕事内容と、オファー時の所属が同じとは限りません。配属の決まり方や、ほかのチームへ移る仕組みも確認しておくと、入社後のずれを減らせます。

EYSCの中途選考に関するよくある質問

面接は何回ありますか?

面接回数は応募する国、サービスライン、職種で変わります。選考開始時に面接回数と各回の担当者を確認してください。

Webテストは必ずありますか?

全職種共通ではありません。オンライン適性試験や選考課題が加わる職種があります。案内を受けた段階で形式を確認します。

ケース面接はありますか?

戦略・経営課題に近いコンサルタント職では準備しておくべきですが、実施の有無は求人によって異なります。採用担当者へ確認して問題ありません。

複数の職種へ応募できますか?

複数職種へ応募する場合は、それぞれのポジションから手続きが必要です。応募理由を職種ごとに説明できる範囲に絞りましょう。

英語力は必要ですか?

必要な水準はポジション次第です。求人票に英語要件がある場合は、自己紹介、職務経験、志望理由を英語でも説明できるようにします。

まとめ

EYSCの中途採用は、オンライン応募、書類選考、複数回の面接、オファーが中心です。職種によってオンライン適性試験、選考課題、ケース面接が加わります。

最初に決めるのは、EYSCを受けるかどうかではなく、どの部門のどの求人を受けるかです。募集要件と自分の経験を対応させ、職務経歴書、経歴面接、ケース面接を別々に準備してください。

EYSCに入社したいなら、おすすめの転職エージェントはこちらです。部門ごとの仕事や選考対策を相談する際に参考にしてください。

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