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アクセンチュア ストラテジーとは?戦略部門の仕事・年収・転職を解説

アクセンチュアで戦略の仕事をしたい場合、どの職種に応募するかによって仕事内容が変わります。アクセンチュア ストラテジーの組織と募集職種、年収や働き方、中途採用の選考を紹介します。応募する職種を選ぶ際の考え方にも触れます。

アクセンチュア ストラテジーとは?現在の組織名と位置づけ

総合ファームの戦略部門は、経営陣が向き合う課題の答えを出し、その後の業務改革やシステムの導入はほかの部門が引き継ぐ、という分担をとるのが一般的です。アクセンチュアの戦略部門もこの形で、会社の中では構想をつくる最初の段階を受け持っています。

いまの組織名は、ビジネス コンサルティング本部 ストラテジーグループです。戦略コンサルタントの求人もこの組織の所属として出ていて、グループにはアジアパシフィックを統括する執行役員も置かれています。アクセンチュア ストラテジーという名前は、今もこのストラテジーグループを指して使われています。

アクセンチュア全体の組織、働き方の制度、経験者採用の流れは、企業ガイドで詳しく紹介しています。

関連記事アクセンチュアとは?年収・激務・強み・中途採用を解説

ストラテジーグループの役割

アクセンチュアは日本でも大規模な組織で、戦略、業務、テクノロジー、オペレーション、クリエイティブなど幅広い仕事を手がけています。その中でストラテジーグループは、経営者が判断するテーマの設計を中心に担っています。

具体的には、業界を横断して戦略とテクノロジーを組み合わせ、企業の将来像を描きます。ビジネス コンサルティング本部には、機能別・業界別に企業の変革を進めるコンサルティンググループもあります。コンサルティンググループが受け持つのは1→10の段階で、決まった方向を全社の変革として広げていく仕事です。ストラテジーグループはその手前の0→1の段階を担い、新しい事業や経営の方向そのものを決めます。

グループの方向性は、2023年2月に日本統括に就いた廣瀬隆治氏のインタビューによく表れています。キーワードはインパクト×イノベーションで、コストの削減とあわせて売上の成長を重視し、コンサルタントにエンジニアやデザイナー、アウトソーシングの専門家を掛け合わせる次世代型の戦略コンサルティングを掲げました。重点を置くテーマとしては、Web3・メタバース、メディカル・ヘルスケア、ESGの三つを挙げています。いずれも一つの業界に収まらないテーマで、業界横断で動く組織らしい選び方です。

組織名の移り変わり

アクセンチュアは数年おきに事業の区分を組み替えてきたため、戦略部門の呼び方も時期によって違います。転職サイトや体験談で見かける名前は、おおむね次のように対応します。

呼び方 指しているもの
アクセンチュア ストラテジー 英語の事業名Accenture Strategyから来た、戦略部門の呼び名
戦略コンサルティング本部 日本で使われていた戦略部門の旧称
ストラテジー&コンサルティング 2020年の再編で戦略とコンサルティングをまとめた事業の区分
ストラテジーグループ ビジネス コンサルティング本部の中にある現在の戦略部門

2020年3月の成長モデルでは、サービスがストラテジー&コンサルティング、インタラクティブ、テクノロジー、オペレーションズの四つに再編されました。日本でストラテジー&コンサルティングを受け持ったのがビジネス コンサルティング本部で、ストラテジーグループは本部を構成する10の専門領域の一つです。

その後、2025年9月1日付で、Strategy、Consulting、Song、Technology、Operationsの5事業がReinvention Servicesに統合されました。全社の組織図は大きく変わりましたが、戦略コンサルタントの求人は今もストラテジーグループの名前で出ています。グローバルで戦略を率いるMuqsit Ashraf氏は、業界ごとのバリューチェーンの変革を担うIndustry and Enterpriseの責任者でもあります。

アクセンチュアの戦略コンサルタントの募集職種

総合ファームでは、戦略部門のほかに、M&Aや顧客戦略のようにテーマを絞った組織も戦略コンサルタントの肩書で人を採っています。アクセンチュアの戦略コンサルティング職も、複数の組織で募集されています。

アクセンチュアの採用サイトで戦略コンサルティングの職種に並ぶ求人(戦略コンサルタント、M&A領域の戦略コンサルタント、Songの成長戦略コンサルタントなど)

画像:アクセンチュアの戦略職種

一覧にある戦略職の求人は、所属で分けると次の三つです。

募集職種 所属と主な仕事
戦略コンサルタント ストラテジーグループ。業界横断で経営上の重要課題を支援
戦略コンサルタント(M&A領域) M&A戦略、ビジネスデューデリジェンス、PMI、カーブアウト
Customerストラテジスト Song。顧客起点の成長戦略、新規事業、ブランド戦略

どの職種も、求人は管理職とそれ以外の二本立てになっています。ストラテジーグループの場合、管理職でない募集の職位はStrategy Team Lead/Consultant、管理職の募集はStrategy Managerという表記です。職種を限らずに応募できる管理職向けのビジネスコンサルタント(オープンポジション)も、同じ一覧に入っています。

ストラテジーグループの戦略コンサルタント

アクセンチュア ストラテジーへの転職と聞いて、多くの人が思い浮かべる募集です。業界を限定せず、戦略とテクノロジーを組み合わせた解決策を考え、実現まで導く役割を担います。支援するテーマとして求人に挙がっているのは、デジタル・ディスラプション、産業の融合、成長とイノベーション、グローバルな経営モデル、持続可能なコスト管理、企業変革、日本企業の海外展開に向けたGlobal M&Aです。

勤務地は東京と大阪です。特定の業界やテーマに絞った募集ではないため、事業会社の経営企画や事業開発の出身者、ほかのファームで幅広い戦略案件を経験してきた人が、最初に候補にする求人になるでしょう。

M&A領域の戦略コンサルタント

M&Aを軸にした戦略の仕事に絞った募集です。M&A戦略や事業ポートフォリオ戦略の策定から、買収対象の分析と評価、ビジネスデューデリジェンス、シナジーの立案、PMIの計画と実行支援、事業のカーブアウトや組織再編までを受け持ちます。求人にある事例は、国内大手企業の成長戦略とM&Aの実行支援、大型買収のデューデリジェンスとPMI、事業売却、クロスボーダーの案件などです。

特徴は、戦略の策定から案件の実行とPMIまで、同じチームで関われることです。生成AIを使ってM&Aの進め方そのものを高度化するプロジェクトも、事例に入っています。

Songの成長戦略コンサルタント

Songは、マーケティング、営業、コマース、デザインなどを顧客起点で束ねるアクセンチュアの組織です。ここで募集しているCustomerストラテジスト(成長戦略コンサルタント)は、顧客起点の成長戦略に特化した戦略コンサルタントにあたります。中長期の成長戦略、顧客・商品・営業・マーケティングの戦略、新規事業の立案から立ち上げ、ブランド戦略が主な仕事です。

Songの戦略チームは、もともとストラテジーグループにあったカスタマー・マーケティングの機能を、Songの中に独立させてできた組織です。求人の事例には、通信会社やハイテク企業の新規事業開発、消費財メーカーの海外展開戦略、金融サービス会社や電力会社の中長期成長戦略が並びます。ストラテジーグループからSongに移った戦略コンサルタントの場合、自分たちが提案した事業戦略を同じSongのデザイナーやエンジニアがサービスとして形にし、世に出すところまで関わったそうです。

応募先の選び方

アクセンチュアの経験者採用では、併願ができません。応募するのは一つのポジションだけで、ほかにも関心があれば応募時の備考欄などで伝える形です。戦略職を志望する人は、応募の前にどの組織の求人を選ぶかを決めておく必要があります。

目安は、前職で積んだ経験と、入社後に深めたいテーマです。業界を問わず経営課題を扱いたいならストラテジーグループ、買収や事業再編に関わってきたならM&A領域、商品やサービス、ブランドの企画を担ってきたならSongが近い選択肢になります。テクノロジーを起点に経営を変える仕事がしたい人は、戦略コンサルティングの一覧とは別に出ている、テクノロジーストラテジー&アドバイザリーの求人も見ておくとよいでしょう。

アクセンチュア ストラテジーの仕事内容と強み

戦略コンサルタントの仕事は、経営陣が大きな判断を下すための材料をそろえ、方向を決めるところまで一緒に考えることです。どのテーマを得意とするかは、ファームごとにかなり違います。

アクセンチュアの戦略コンサルティングが掲げるテーマは、全社戦略と成長(Corporate Strategy & Growth)、オペレーティングモデルと組織設計、M&Aを扱うTransaction Advisory、新しい製品やサービスの構想(Product & Service Innovation)、Technology Strategyなどです。生成AIを使ったコストと生産性の見直しや、マクロ経済の分析もサービスに入っています。

アクセンチュアの戦略コンサルティングが扱うテーマ(Corporate Strategy & Growth、Operating Model & Organization Design、Transaction Advisory、Technology Strategyなど)

画像:アクセンチュア 戦略コンサルティング

テクノロジーを前提にした戦略

テーマの一覧を見ると、多くの項目にAIやテクノロジーの話が入っています。ストラテジーグループの仕事も、戦略とテクノロジーを組み合わせた解決策づくりが中心です。社内にエンジニアやデータサイエンティストを大勢抱える会社なので、戦略を描く段階から、その技術でどこまで実現できるかを具体的に詰められます。

転職する側から見ると、SIerや事業会社のDX推進部門で技術と事業の両方を見てきた人は、その経験がそのまま強みになります。反対に、戦略ファームや経営企画の出身で技術に詳しくない人は、入社後にテクノロジーの知識を補っていくことになるでしょう。

構想から実行までの近さ

戦略ファームの多くは、方向を決めるところまでを主な仕事にしています。アクセンチュアでは、描いた戦略を業務改革やシステムの導入、運用まで同じ会社の中で進められます。M&A領域の求人がPMIまでの一貫した支援を掲げ、Songが立ち上げまでの関与を打ち出しているのも、この体制があるからです。

この近さは、自分の関わった構想が形になるところまで見届けたい人には大きな魅力です。その一方で、実行の段階に比重が移る案件もあり、戦略の仕事だけを続けたい人には期待と違う場面も出てきます。応募する組織で、戦略策定だけの案件と実行まで続く案件がどのくらいの割合なのかを面接で聞いておくと、入社後の仕事を具体的に思い描けます。

戦略ファームとの違い

マッキンゼー、BCG、ベインのような戦略ファームと比べると、アクセンチュアの戦略部門は、テクノロジーを使った変革や、実行とセットになった戦略の案件が多くなります。戦略ファームのランキングでは、ほかの総合ファームの戦略部門とともに、MBBやTier2の外資系ファームに続く段に置かれるのが一般的です。

ランキングの段は、ブランドや採用の難しさ、報酬の水準をもとにした目安です。戦略ファームとアクセンチュアのどちらを選ぶかは、段の上下より、扱いたい仕事で決めるのが現実的でしょう。全社戦略や組織改革のような経営トップの課題を少人数で集中して扱いたいなら戦略ファーム、テクノロジーを軸にした変革を構想から実行まで手がけたいならアクセンチュア、という選び方になります。各社の特徴と位置づけは、次の記事で比べています。

関連記事戦略コンサル会社ランキング・Tierの見方|年収・特徴・転職難易度を比較

アクセンチュア ストラテジーの年収はいくら?

コンサルティングファームの年収は職位ごとの水準で決まり、同じ会社でも、どの部門にどの職位で入るかによって大きく変わります。総合ファームの中では、同じ職位で比べると戦略部門の報酬が高めに置かれるのが一般的です。アクセンチュアと、戦略部門を持つほかの総合ファーム、代表的な戦略ファームについて、投稿された年収の平均を並べました。

会社 平均年収
アクセンチュア 931万円
PwCコンサルティング 1,079万円
KPMGコンサルティング 1,006万円
EYストラテジー・アンド・コンサルティング 999万円
合同会社デロイト トーマツ 993万円
ボストン・コンサルティング・グループ 1,648万円
マッキンゼー・アンド・カンパニー 1,528万円
ベイン・アンド・カンパニー 1,427万円

総合ファームの数字は、戦略部門を含む会社全体の平均です。Strategy&やMonitor Deloitteも、それぞれPwCコンサルティング、合同会社デロイト トーマツの数字に含まれます。アクセンチュアの931万円も、エンジニアや業務運用の担当者を多く含む全社の平均で、戦略部門の年収を見る目安にはなりにくい数字です。

戦略部門の年収が高い理由

年収の違いを生むいちばんの要因は、クライアントから受け取るフィーの単価です。戦略の案件は、経営陣の意思決定に直結するテーマを、少人数のチームで数週間から数か月のうちに仕上げます。判断を誤ったときの損失が大きいテーマほど、クライアントは高い単価を払ってでも確かな答えを求めます。

単価が高いぶん、求められるデリバリーの品質も一段と高くなります。経営会議にそのまま出せる精度の分析と提言が前提で、資料の一枚一枚までマネジャーやマネジング・ディレクターの厳しい目が入ります。戦略ファームの年収がとくに高いのは、この単価と品質の水準がいちばん高い業態だからです。

アクセンチュアの中では、戦略部門がこうした単価の高い仕事を受け持ちます。システムの構築や業務の運用のように大人数で長く続く案件と比べると、1人あたりの単価は高くなります。新卒の標準年収額も、戦略コンサルタントはビジネスコンサルタントより高い水準で別に設定されています。

入社時の職位と提示額

アクセンチュアの主な職位は、アナリスト、コンサルタント、マネジャー、シニア・マネジャー、マネジング・ディレクターです。中途入社の提示額を最も大きく左右するのは、どの職位で採用されるかです。戦略職の求人も管理職とそれ以外で分かれていて、管理職の募集ではチームや案件を率いた経験が問われます。

戦略ファームやほかの総合ファームとオファーを比べるときは、会社の平均年収より、同じくらいの職位どうしで比べたほうが実態に近くなります。管理職かどうかで時間外勤務手当の扱いも変わるため、基本給と賞与、手当の内訳まで見ておくと安心です。アクセンチュアの報酬制度の全体は、前半で紹介した企業ガイドで扱っています。

職位別の年収の目安

当サイトの運営者がまとめた、戦略系ポジションの職位別の目安は次のとおりです。

職位 年収の目安 主な役割
アナリスト 500万〜700万円 調査、分析、資料作成、担当論点の検証
コンサルタント 700万〜1,050万円 分析設計、顧客との議論、提言作成
マネージャー 1,000万〜1,500万円 案件計画、品質管理、チーム運営
シニアマネージャー 1,400万〜2,000万円 複数案件、提案、顧客関係、人材育成
マネジング・ディレクター 2,000万円〜 重要顧客、案件創出、組織経営

部門と職種が多いので、同じ職位名でも役割や報酬には部門ごとに幅があります。オファーを受け取ったら、基本給と賞与のほか、残業代や株式購入制度なども含めて見ておきましょう。

アクセンチュア ストラテジーは激務?案件の忙しさと働き方

戦略コンサルの忙しさは、案件の区切りに合わせて波があるのが普通です。経営会議や取締役会の日程に向けて分析と資料を仕上げる時期は負荷が上がり、報告が終わると落ち着きます。

ストラテジーグループの案件でも、この波は変わりません。M&Aの案件では、デューデリジェンスの期限が取引の日程で決まり、海外のチームと組むクロスボーダーの案件では時差のある会議も入ります。PMIや実行の段階まで続く案件は期間が長くなり、短期の集中より、関係者の調整を続ける負荷のほうが大きくなりがちです。

会社全体では、2015年に始めたProject PRIDEで長時間労働の見直しを進めてきました。制度と改革の中身は、企業ガイドの働き方の章にまとめています。実際の忙しさは組織と案件の組み合わせで決まるので、直近の案件でいちばん忙しかった工程と、その時期の働き方を面接で聞くのが確実です。入社前後のギャップを防ぐ確認の仕方は、次の記事にまとめました。

関連記事コンサル転職で後悔する7つの理由|入社前に見極めるポイント

アクセンチュア ストラテジーの中途採用:応募要件と選考

戦略部門の中途採用では、前職の経験が募集の要件に合っているかと、戦略の仕事に必要な考える力の両方が見られます。前者は書類と人物面接で、後者は主にケース面接で確かめるのが一般的です。

応募要件

ストラテジーグループの戦略コンサルタントの応募要件は、大卒以上、日本語のビジネスレベル(N1)、そして3年以上のコンサルティングの業務経験か、事業会社での実務経験です。英語は望ましいスキルという扱いで、必須ではありません。コンサル経験者に限らない募集で、先に触れたインタビューでも、日本統括の廣瀬氏が、挑戦に前向きで新しいテクノロジーに関心のある人ならコンサルタント未経験でも歓迎すると語っています。

M&A領域は、求める経験がより具体的です。コンサルティングファームのM&A関連の経験、投資銀行のM&Aや資本市場の業務、FASや監査法人のトランザクション業務、事業会社の経営企画や財務企画、M&A推進のいずれかが条件になります。望ましい経験には、クロスボーダー案件、デューデリジェンス、PMIが挙がっています。Songの成長戦略コンサルタントは、3年以上のコンサル経験か、事業戦略の立案、事業企画、商品・サービスの開発や立ち上げの経験が条件です。

英語は、入社後に海外のチームと組む案件に入るかどうかで必要な水準が変わります。戦略コンサルで英語を使う場面は、次の記事で整理しました。

関連記事戦略コンサルで英語はどれくらい必要?求められるレベルと対策方法を徹底解説

選考の流れとケース面接

選考は、書類選考のあとに2〜3回の面接が続く形が基本で、回数は応募部門によって違います。ポジションによってはWebテストもあります。当サイトでは、選考を次の5段階で整理しています。

段階 概要
書類選考 応募要件、実務経験、志望職種との適合を確認
適性検査 応募経路や職種に応じて実施される場合がある
面接 職務経験、転職理由、志望理由、協働経験を確認
ケース面接 経営課題を整理し、分析と提案を対話で進める
最終面接 上位職と期待役割、志望度、組織との相性を確認

実際の工程は職種と時期によって変わるので、応募先からの案内で確かめておきましょう。

ストラテジーグループの選考では、ケース面接が中心になります。アクセンチュアのケース面接は、ビジネス コンサルティング本部と一部のコンサルティング職種で行われます。面接官はクライアントの役を務め、課題を解くための情報も面接官が握っています。分からない前提は質問して確かめ、対話の中で答えを組み立てていく形です。経歴の質問から始まった面接が、途中からケースに切り替わることもあります。

解き方の型と練習の進め方は、ケース面接の基本をまとめた次の記事で解説しています。

関連記事ケース面接とは?例題・解き方・評価基準・対策方法を解説

書類と面接で伝えたい経験

前職によって、書類と面接で前に出したい経験は変わります。

前職 伝えたい経験
戦略・総合ファーム 担当したテーマと、自分が決めた論点や仮説
事業会社の経営企画 比べた選択肢と、経営判断にどう影響したか
投資銀行・FAS 関わったディールの段階と、事業面で見た論点
SIer・DX推進 技術の選択が事業や業務をどう変えたか

どの経歴でも、担当した仕事の名前より、自分が何を判断し、どんな根拠で誰を動かしたかが評価の対象です。ストラテジーグループは戦略とテクノロジーの融合を掲げているので、事業の話と技術の話を行き来できる経験があれば、志望動機の軸にもなります。人物面接の質問と答え方は、次の記事で扱っています。

関連記事【重要】戦略コンサルの面接のビヘイビア対策方法は?志望動機やキャリアプラン、リーダーシップの伝え方について徹底解説

アクセンチュア ストラテジーの面接で聞いておくべき4つのポイント

面接の終わりには、たいてい逆質問の時間があります。戦略部門の仕事は、同じ組織の中でも案件の組み合わせによってかなり変わるので、入社後の働き方に関わる点をこの場で聞いておくと、入社してからの見込み違いを減らせます。

1. 担当する案件の種類

質問例は「直近の1年で、同じ職位の方はどんな業界とテーマの案件に入っていましたか」です。業界横断の組織なので、特定の業界に偏るのか、幅広く経験できるのかがこの質問で分かります。

2. 戦略策定と実行の割合

「戦略策定を中心とする案件と、実行やPMIまで続く案件は、どのくらいの割合ですか」という質問です。戦略の仕事をどこまで続けられるかは、この割合で決まります。

3. アサインの決まり方

「案件へのアサインは、本人の希望とどのように調整されますか」と聞きます。アクセンチュアでは、マネジング・ディレクターやシニア・マネジャーが複数の案件を担当し、非管理職のメンバーは期間中一つのクライアントを担当するのが一般的です。どの案件に入るかで1年の経験が決まるため、希望を出せる仕組みがあるかを確かめておきます。

4. 評価と昇進の基準

「次の職位に上がるために、どんな成果が求められますか」と聞いてみましょう。戦略の案件と実行寄りの案件で評価のされ方が違うのか、昇進までの目安はどのくらいかを知っておけば、入社時の職位が妥当かどうかも判断できます。

アクセンチュア ストラテジーのキャリアパス

コンサルティングファームのキャリアは、職位を一段ずつ上がっていくのが基本です。非管理職のうちは担当する論点の分析と提言を任され、マネジャーになると案件全体の運営、その先では顧客との関係づくりと案件の獲得が仕事の中心に移ります。

アクセンチュアのような大きな会社では、社内で担当領域を移るという道もあります。先に触れたSongの戦略コンサルタントも、希望していたプロジェクトに空きが出たときに手を挙げて加わり、その経験をきっかけに異動しました。手を挙げれば自分でキャリアを切り開ける文化がある、というのが本人の実感です。戦略から出発して、M&Aやテクノロジー、特定の業界へと専門を広げていくこともできます。

アクセンチュアを離れたあとのキャリアでは、事業会社の経営企画や新規事業の責任者、投資ファンド、ほかの戦略ファームなどが代表的な行き先です。テクノロジーを軸にした戦略と実行の両方を経験していることは、DXを進めたい事業会社から見ると分かりやすい強みです。戦略コンサルと総合コンサルで身につく経験の違いは、次の記事で比べています。

関連記事戦略コンサルと総合コンサルの違い|仕事内容・年収・転職難易度を比較

アクセンチュア ストラテジーに関するよくある質問

アクセンチュア ストラテジーは今もありますか?

戦略部門そのものは今もあり、組織名はビジネス コンサルティング本部 ストラテジーグループです。2025年9月に全社の事業がReinvention Servicesに統合されたあとも、戦略コンサルタントの求人はこの名前で出ています。アクセンチュア ストラテジーは、この組織を指す呼び名です。

ストラテジーグループとSongの戦略コンサルタントは何が違いますか?

扱うテーマの広さが違います。ストラテジーグループは業界を横断して、成長戦略、企業変革、グローバルな経営モデル、M&Aなど幅広い経営課題を扱います。Songの成長戦略コンサルタントは、顧客起点の成長戦略や新規事業、ブランド戦略に特化していて、デザイナーやエンジニアと組んでサービスの立ち上げまで関わるのが特徴です。

コンサル未経験でも応募できますか?

応募できます。ストラテジーグループの応募要件は、3年以上のコンサル経験か事業会社での実務経験です。選考では、前職で経営判断にどう関わったかと、ケース面接での考える力が見られます。

アクセンチュアの他部門と同時に応募できますか?

同時に応募できるのは一つのポジションだけです。戦略職とほかの職種の両方に関心がある場合は、第一志望の求人に応募し、もう一方への関心は応募時の備考欄や面接で伝えます。

まとめ

アクセンチュア ストラテジーは、いまはビジネス コンサルティング本部のストラテジーグループとして、業界を横断した戦略の仕事を担っています。戦略職の求人はこのグループのほかに、M&A領域とSongからも出ていて、応募できるのは一つだけです。前職の経験と入社後に深めたいテーマから、どの求人を選ぶかを先に決めておきましょう。

仕事の特徴は、テクノロジーを前提にした戦略と、構想から実行までの近さにあります。年収は全社の平均年収より、入社時の職位で見るほうが実態に近くなります。戦略を描き、それが形になるところまで関わりたい人に向いた組織です。

アクセンチュア ストラテジーに転職したい人におすすめの転職エージェント

ストラテジーグループとほかの募集職種を見比べながら応募先を決めたい場合は、アクセンチュアの選考支援を扱う転職エージェントを比較できます。

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