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ローランド・ベルガーへの転職|年収・激務・強み・社風・中途採用を解説

ローランド・ベルガーへの転職を考える際は、会社が手がける仕事と、そこで働く人の環境をあわせて知っておきたいところです。独立系戦略ファームとしての強みや社風、年収、働き方に加え、中途採用の選考と入社後のキャリアを紹介します。

ローランド・ベルガーとは?欧州発の独立系戦略ファーム

戦略ファームの成り立ちは、大きく二つに分かれます。パートナーが出資して運営する独立系のファームと、Big4やアクセンチュアのような総合ファームの中に置かれた戦略部門です。ローランド・ベルガーは前者にあたり、1967年にミュンヘンで創業して以来、案件を率いるパートナー自身が全株式を持つ独立したパートナーシップを続けています。

本社はいまもミュンヘンにあり、世界35カ国の55拠点で約3,500人が働いています。2025年の売上高は11億米ドルを超えました。米Forbes誌の「World's Best Management Consulting Firms 2026」では、28の評価領域のうち23の領域で選ばれ、戦略コンサルティングファームの部門で世界4位に入っています。

日本オフィスの基本情報

日本オフィスは1991年、ローランド・ベルガーにとってアジアで最初の拠点として東京に開かれました。主な情報は次のとおりです。

項目 内容
会社名 株式会社ローランド・ベルガー
代表 大橋譲(シニアパートナー、代表取締役)
所在地 東京都港区虎ノ門(虎ノ門ヒルズ ステーションタワー)
開設 1991年(アジアで最初の拠点)
人員 約150名

日本オフィスは約150名の体制で、事業の拡大に向けてパートナーとコンサルタントの採用を強めています。組織改革、コスト構造改革、買収後の統合(PMI)のように複雑なテーマへの対応を厚くし、戦略づくりや変革の進め方にAIを組み込む取り組みにも力を入れています。

パートナーが所有するファーム

会社をパートナーが所有していることは、働く側にとっても意味があります。キャリアの到達点であるパートナーは、業界別・機能別の専門チームに所属し、売上に責任を持つ事業の担い手です。会社の持ち主でもあるので、提言の質やクライアントとの関係が、そのまま自分の事業の成績に表れます。

会計監査やシステム開発を本業とする部門を社内に持たないのも、独立系のファームの特徴です。仕事の中心はあくまで経営者の意思決定と変革の支援にあり、実行の段階に入っても、コンサルタントは経営者の側に立って組織を動かす役回りを担います。

欧州発のファームの特徴

欧州の企業経営は、短期の利益より長い目で見た安定を重んじ、国や文化の違う人たちが一緒に働くことを前提にしてきました。ローランド・ベルガーもこの二つを価値観の中心に置き、一社のクライアントと長く付き合うことを大事にしています。長い目で経営を考える姿勢は日本企業の経営観とも重なり、日本のクライアントと10年、20年と続く関係の土台になっています。

ローランド・ベルガーの組織:業界と機能の2つの軸

戦略ファームでは、クライアントの業界ごとの専門チームと、成長戦略やコスト改革といったテーマごとの専門チームを組み合わせて組織をつくるのが一般的です。ローランド・ベルガーもこの形です。パートナーは業界別か機能別のコンピタンスセンターに所属し、その分野の専門家としてクライアントを担当します。専門分野の一覧には、業界が18、機能が11並んでいます。

業界別の専門分野

ローランド・ベルガー公式サイトの専門分野ページに並ぶ、業界別18分野の一覧

画像:ローランド・ベルガー 専門分野

業界の分け方で目を引くのは、製造業の区切りの細かさです。乗用車・商用車、Battery(電池)、化学、Electrics & Electronics(電機・電子)、Capital Goods(資本財)、産業財・サービス、航空宇宙・防衛と、ものづくりに関わる分野だけで18のうち7つを占めます。同じ自動車の案件でも、完成車メーカーと部品メーカー、電池、素材とでは論点が変わるため、業界をこの細かさで分けておく意味があります。

日本オフィスは、自動車、産業財、素材、電気・電子の各セクターをインダストリアル・プラットフォームとしてまとめ、リードパートナーが束ねています。製造業以外にも消費財、総合商社、物流、PEファンドなどの案件があり、日本オフィス発のレポートにはヘルスケアやエネルギーを扱ったものもあります。

機能別のサービス

機能の軸には、オペレーション、パフォーマンス(業績改善)、マーケティング・セールス、M&A、リストラクチャリング、デジタル、サステナビリティなどが並びます。日本オフィスの主なサービスは、次の7つです。

ローランド・ベルガー日本オフィスの紹介ページに掲載された、主なサービスの一覧

画像:ローランド・ベルガー 日本オフィス

業績改善の下にはプライシング、キャッシュフロー改革、ROIC向上が、組織構造改革の下にはリストラクチャリングや組織風土改革が入っています。事業の組み替えから、利益とお金の流れの立て直し、組織の手直しまでを、一つのファームの中で続けて扱えるメニューです。

グローバルでは、危機や大きな変革の局面にある企業へ暫定の経営陣を送り込むインテリム・マネジメントや、再建を指揮するCRO(最高リストラクチャリング責任者)を提供する事業も持っています。どちらもドイツ語圏が中心の事業で、助言から経営の実行責任まで引き受けます。変革の実行を重んじるファームの考え方がよく出ています。

入社後の配属の決まり方

総合ファームでは部門やユニットごとに求人が出ますが、ローランド・ベルガーのキャリア採用は、経営戦略コンサルタントとしての一括の募集です。入社後の案件は、アサインメントチームが本人の希望するキャリアとこれまでの経験を見て割り振ります。その時々の案件の状況で希望どおりにならないこともあるものの、中長期で見れば、希望に沿った案件に入れる機会は増えていきます。

前職と同じ業界の案件から入る人もいれば、まったく違う業界の案件を任される人もいて、入り方は人それぞれです。前職の経験と関わりの深い専門分野の目安は、次のとおりです。

前職の経験 関わりの深い専門分野・サービス
自動車・部品メーカー 乗用車・商用車、Battery
素材・化学メーカー 化学、産業財・サービス
電機・機械メーカー Electrics & Electronics、Capital Goods
商社・物流 運輸、産業財・サービス
経営企画・M&A M&A/PMI支援、事業構造改革
経理・財務 業績改善(キャッシュフロー改革、ROIC向上)
営業企画・マーケティング 業績改善(営業改革、プライシング)、顧客価値改革
人事・組織 組織構造改革

ローランド・ベルガーの強み:製造業、変革の実行、クロスボーダー

戦略ファームの強みを比べるときは、詳しい業界、得意なテーマ、案件のどの段階まで関わるかを見ます。ローランド・ベルガーは、この三つのどれにもはっきりした特徴があります。

製造業の知見

製造業、なかでも自動車は、ローランド・ベルガーが世界で長く強みとしてきた分野です。日本オフィスで自動車や産業財、素材、電気・電子を束ねるリードパートナーは、グローバルの産業財セクターでもアジア市場の責任者を務め、米州・欧州の責任者とともにセクター全体を率いています。

日本オフィス発のレポートにも、フィジカルAIを製造や物流の現場でどう本番稼働につなげるか、EVの普及で日本が33カ国中32位にとどまっているのはなぜか、といったテーマが並びます。メーカーで商品企画、生産、調達、研究開発に携わってきた人なら、担当してきた業務の知識がそのまま案件の論点になるでしょう。

構想から実行までの伴走

日本オフィスは、中長期の視点で一社ごとに組み立てる企業変革の支援を掲げています。収益構造の見直し、事業構造と戦略、組織体制、ときには企業風土まで、会社がいまの姿から抜け出すために必要なことをまとめて変革と捉えます。戦略を描いたあとも、実行の段階まで付き合うのが基本の姿勢です。

事業会社を経て再入社したプロジェクトマネージャーは、変革が実際にかたちになるまでクライアントに寄り添い続ける粘り強さを、ローランド・ベルガーのいちばんの強みに挙げています。2026年6月には、変革を最後までやり切る人材像を描いた書籍『変革参謀 ― 当事者が語る「リアル」』の重版も決まりました。戦略の実行に入り、成果を見届けたい人に合うファームです。

クロスボーダーのM&A

M&Aの支援は、ローランド・ベルガーのもう一つの柱です。過去10年間で250件以上のM&Aや財務アドバイザリー案件を手がけ、その多くが国境をまたぐ案件でした。日本オフィスのM&A/PMI支援も、M&A戦略の策定からFA(ファイナンシャル・アドバイザー)、ビジネスデューデリジェンス、買収後の経営・業務・意識の統合までを並べた一続きのメニューです。

本拠地が欧州にあるので、日本企業が欧州の会社を買う、欧州の市場に出ていくといった場面で、現地オフィスの知見と人脈を生かせます。アジアの主要国には日本企業を担当するジャパンデスクがあり、東京から希望したコンサルタントが派遣されています。海外事業やM&Aの実務に関わってきた人なら、これまでの経験が直接役に立つでしょう。

ローランド・ベルガーの社風:3つの価値観とフラットな議論

ファームの社風は、掲げている価値観と日々の議論の進め方を見るとつかみやすくなります。ローランド・ベルガーは、Entrepreneurship(起業家精神)、Excellence(卓越性)、Empathy(共感)の三つを企業文化の土台に置いています。

日々の働き方にいちばんよく出ているのは、起業家精神でしょう。キャリアの早い段階から事業上の判断に責任を持たせる考え方で、日本オフィスでも若手にあえて一段上の職位の役割を任せ、組織全体でそれを支えています。卓越性には最善の結論が出るまで開かれた議論を続けることが含まれ、共感は、クライアントの立場に立って本当の問題をつかもうとする姿勢のことです。

中途入社した社員の話にも、この文化が表れています。エネルギー会社で知的財産戦略を担当していたシニアコンサルタントは、入社してまず、職位や役割に関係なく自分の意見を求められる機会の多さに驚いたそうです。自動車メーカーのマーケティング部門から移ったプロジェクトマネージャーも、経験が浅いうちからクライアントの社長や役員に直接プレゼンテーションする機会があったことを、印象に残った点に挙げています。

オフィスはアットホームで、会社が補助するクラブ活動や社員旅行、オフィスパーティーなど、仕事の外で社員どうしが交流する場も多くあります。議論の場では遠慮なく意見をぶつけ合い、仕事を離れると温かい人間関係がある、というのがローランド・ベルガーの社風です。

ローランド・ベルガーの年収はいくら?平均年収と他社比較

コンサルの年収は、ファームの種類と職位でおおよその水準が決まります。戦略ファームはコンサル業界の中でも高い水準にあり、同じ戦略ファームどうしでも会社によって数百万円の差が出ます。主な戦略ファームについて投稿された年収の平均を並べると、次のとおりです。

会社 平均年収
ボストン・コンサルティング・グループ 1,648万円
カーニー 1,631万円
マッキンゼー・アンド・カンパニー 1,528万円
アーサー・D・リトル 1,459万円
ベイン・アンド・カンパニー 1,427万円
ローランド・ベルガー 1,368万円
ドリームインキュベータ 1,170万円
経営共創基盤(IGPI) 1,132万円

ローランド・ベルガーの投稿回答者の平均年収は1,368万円です。表に並べた外資系ファームの中ではいちばん下にあたるものの、ベインとの差は60万円ほどにとどまります。日系のドリームインキュベータや経営共創基盤と比べると、約200万〜240万円高い水準です。

戦略ファームの年収が高い理由

戦略ファームの年収が高いのは、クライアントから受け取る報酬の単価が高いからです。事業の売却や大型の買収、再建の計画のように、戦略ファームは会社の行方を左右する判断を扱います。判断を誤ったときの損失が大きい分、クライアントは実績のあるファームに高い料金を払ってでも依頼します。

その代わり、短い期間で、経営陣がそのまま意思決定に使える水準の分析と提言を出すことが前提になります。提言の土台になる数字にも、報告会で映す一枚のスライドにも、パートナーの厳しいチェックが何度も入ります。平均年収が高いファームほど、デリバリーの品質に対する要求も厳しくなると考えておくのが現実的です。

同じ戦略ファームどうしの差は、職位ごとの人数の構成や賞与の出方でも動くものです。応募先を選ぶ段階では、会社ごとの平均の違いより、入社時にどの職位で迎えられるかのほうが年収に大きく響きます。

職位と年俸制

ローランド・ベルガーの報酬は年俸制で、経験と能力に応じて会社の規定で決まります。職位はジュニアコンサルタント、コンサルタント、シニアコンサルタント、プロジェクトマネージャー、プリンシパル、パートナーの6段階です。キャリア採用の求人はコンサルタントとシニアコンサルタントの募集で、どちらの職位で入るかは選考の中で経験に応じて決まります。

待遇面では、交通費の全額支給、確定拠出年金(401K)、フレックスタイム勤務が用意されています。

職位別の年収の目安

職位ごとの年収の目安と主な責任は、次のとおりです。

職位 年収の目安 主な責任
ジュニアコンサルタント 600万〜800万円 調査、分析、資料作成
コンサルタント 800万〜1,200万円 担当論点の設計、分析結果の整理
シニアコンサルタント 1,200万〜1,700万円 複数論点の統合、若手の支援
プロジェクトマネージャー 1,700万〜2,500万円 案件の品質、進行、顧客対話
プリンシパル 2,500万〜4,000万円 顧客関係、提案、複数案件の統括
パートナー 4,000万円〜 案件創出と組織経営

実際の年収は、固定給と賞与の構成、入社時の職位、前職での責任の範囲によって変わります。他社のオファーと比べるときや条件面談では、年俸の額とあわせて、どの職位での提示なのか、賞与や昇給がどう決まるのかを聞いておくと、判断を誤りにくくなります。評価期間の区切り方や、次の職位に上がるために求められる役割も、このときに確かめておくと安心です。

ローランド・ベルガーは激務?繁忙期と休暇の制度

戦略コンサルの忙しさは、会社の違いより、案件の局面で大きく変わります。報告会や経営会議のように動かせない期限の前に作業が集まり、案件の合間には落ち着く。この波は、どのファームにも共通しています。

ローランド・ベルガーも例外ではありません。長時間働くことも多いハードな仕事であることは会社自身も認めていて、クライアントへの報告会の前日には遅くまで作業が続くこともあります。経験の浅いうちは時間の配分に苦労しがちですが、慣れてくると、日によってメリハリをつけて働けるようになります。

案件の種類による忙しさの違い

忙しさの波の形は、手がけるサービスによっても違います。事業再生やリストラクチャリングは、資金繰りの見通しや金融機関との協議に合わせて日程が組まれ、短い期間に大きな判断が続く仕事です。ビジネスデューデリジェンスは買収の交渉スケジュールに合わせて数週間でまとめ、長期ビジョンや事業ポートフォリオの見直しでは、比較的長い時間をかけて経営陣と議論を重ねます。

面接では、応募する時点でどの種類の案件が多いのか、報告会の前後にどのくらい忙しくなるのかを聞いておくと、入社後の働き方を具体的に確かめられます。入社前に確かめておきたい点は、コンサル転職の後悔を扱った記事にまとめました。

関連記事コンサル転職で後悔する7つの理由|入社前に見極めるポイント

休暇と柔軟な働き方

働き方の制度としては、フレックスタイム制と各種の休暇があり、案件が終わって次の案件が始まるまでの間に長めの休みを取る人もいます。東京オフィスのコンサルタントの約2割は女性で、育児休暇や育児短時間勤務を使った実績もあります。

地域のプロジェクトや途上国の開発支援に関わりたい人は、ソーシャル・フェローシップやサバティカル休暇の適用も相談できます。

ローランド・ベルガーの中途採用:応募資格と選考の流れ

戦略ファームの中途採用は、書類選考のあとに、ケース面接を中心とした面接が何回か続くのが一般的です。部門ごとの求人より、コンサルタントとしての一括の募集が多く、応募資格も出身業界を問わない形が中心になっています。

ローランド・ベルガーは経営戦略コンサルタントを、キャリア採用とMBA採用の二つの枠で通年募集しています。応募はウェブのフォームから行い、書類を受け取ってから1〜2週間ほどで、通過した人に次の選考の連絡が届く流れです。

選考の流れ

中途採用の選考の進み方は、たとえば次のとおりです。

工程 概要
応募・書類選考 履歴書と職務経歴書から、経験と応募職位の適合性を審査
筆記または録画選考 計数・論理問題、または短時間で考えを説明する形式
複数回の面接 職務経験、志望動機、ケース問題を扱う
最終面接 上位職との対話を通じて入社後の役割や適性を判断

実際の工程は募集の時期や応募する職位によって変わります。選考に進んだら、採用担当者から届く案内で工程を確かめておくと確実です。

応募資格

キャリア採用とMBA採用の主な応募資格は、次のとおりです。

区分 主な応募資格
キャリア採用 経営・戦略に携わるコンサルタントとして2年以上、または事業会社・官公庁などで5年以上の実務経験
MBA採用 海外MBAなどの最終学年に在学中で、MBA前にコンサル2年以上、または事業会社などで3年以上の実務経験

どちらも4年制大学卒以上(学部不問)で、ビジネスレベルの英語力が求められます。日本語が母語でない人は、読み書きともJLPT N1と同じ程度の日本語力が条件です。

コンサル未経験でも、事業会社や官公庁で5年以上働いていれば応募できます。プロジェクト単位で進める仕事や、海外とやり取りする仕事の経験は歓迎されます。職務経歴書には、担当した工程、自分の役割、得られた成果まで具体的に書いておくと、面接官にも経験が伝わります。書類づくりや応募先の選び方など、コンサル転職全体の進め方は別の記事にまとめました。

関連記事コンサル転職の完全ガイド|未経験から応募先を決め、選考を進める方法

ケース面接の内容と留意点

書類選考を通過すると、ケース面接が複数回行われます。面接ではこれまでの経験や志望動機も聞かれ、そのうえでケースインタビューを通して考える力と話す力が見られます。出題は、特定の業界の市場規模の推定や、特定の企業の売上・利益を改善する施策の検討が中心になります。

ローランド・ベルガーのケースインタビューの留意点は、次の5つです。

  1. お題の前提や求められている答えを、面接官と確かめてそろえる
  2. すぐに解決策へ進まず、業界や企業を取り巻く変化を全体から捉えて課題を洗い出す
  3. 課題が複数あれば、根拠を示して優先順位をつける
  4. 施策の仮説を立て、定量・定性の事実で有効性を説明する
  5. 面接官の質問や指摘を受けて、必要なら最初の考えを見直す

このうち特徴的なのは2つ目と4つ目です。施策を急がず、業界全体の変化から課題を構造的に洗い出す進め方は、事業の組み替えまで視野に入れるローランド・ベルガーの仕事の進め方と重なります。4つ目では、応募者の経験を生かした、既存の枠にとらわれない施策も期待されています。メーカーや商社の出身者なら、現場を知っているからこそ出せる打ち手を、数字の根拠と一緒に示せると強みになります。

ケース面接の解き方と練習の進め方は、次の記事で詳しく解説しています。

関連記事ケース面接とは?例題・解き方・評価基準・対策方法を解説

求める人物像と志望動機

求める人物像には、自分で考えて動きリスクを取れること、クライアントの変革の支援に挑めること、最高の結果を追い求めること、多様な価値観を尊重しながら周りを巻き込めることなどが並んでいます。

戦略ファームごとの違いは公開情報から把握しにくいものです。ローランド・ベルガーを選ぶ理由は、製造業の知見、実行まで付き合う変革の支援、欧州を軸にしたクロスボーダーの案件のように、このファームの特徴と自分の経験が重なるところから組み立ててください。どの特徴に惹かれたのかまで話せると、志望先への理解が面接官に伝わります。

たとえば、メーカーで海外の工場再編に関わり、計画は描けたのに現地の組織が動かず苦労した経験があるなら、構想から実行までクライアントに付き添うローランド・ベルガーの姿勢は、志望理由の根拠として十分に使えます。志望動機の組み立て方は、ビヘイビア面接の記事で詳しく扱いました。

関連記事【重要】戦略コンサルの面接のビヘイビア対策方法は?志望動機やキャリアプラン、リーダーシップの伝え方について徹底解説

英語力の目安

キャリア採用とMBA採用の応募資格には、ビジネスレベルの英語力が入っています。TOEICの点数のような線引きの基準は設けていないものの、社内のグローバルなデータベースはすべて英語で、欧州で開かれる研修も英語で行われます。海外の案件も多いので、入社後に英語を使う仕事を避けずに経験を積んでいく姿勢が求められます。英語を伸ばすための社内の支援プログラムもあります。

戦略コンサルで英語をどの場面で使うのかは、次の記事で整理しています。

関連記事戦略コンサルで英語はどれくらい必要?求められるレベルと対策方法を徹底解説

ローランド・ベルガーの研修制度とキャリアパス

中途で入る人にとって、最初の数カ月をどう立ち上がるかは大きな関心事です。ローランド・ベルガーは、入社直後の研修と現場での指導、メンター制度を組み合わせて、コンサルタントとしての立ち上がりを支えています。

入社時研修とOJT

入社日から2〜3週間はキックオフトレーニングに充てられます。戦略コンサルタントとしての心構えとプロジェクトの進め方、財務分析や定量分析、リサーチ、インタビュー、プレゼンテーションといった基礎のスキルを座学で学び、ケースワークで仮説の構築と検証を実際に回してみる内容です。

研修のあとは、担当のシニアコンサルタントに付いて、案件の中で仕事を覚えていきます。先輩と一緒にプロジェクトに入り、3カ月かけて仕事の基礎を身につけるジェダイプログラムという仕組みもあります。これとは別に、パートナー、プリンシパル、マネージャーがメンターとして付き、案件と関係なくキャリアや成長の悩みを相談できます。

職位ごとの役割

職位ごとの主な役割は、次のとおりです。

職位 主な役割
ジュニアコンサルタント 情報収集、調査、分析、報告書の一部の作成
コンサルタント 担当モジュールのメッセージ設計とワークプランづくり
シニアコンサルタント 複数モジュールの取りまとめ、メンバーへの作業の割り振りと指導
プロジェクトマネージャー 案件の進捗・品質管理、論点の整理、提案書づくり
プリンシパル 複数案件の運営、新規案件の獲得、顧客との長期的な関係づくり
パートナー 売上責任、新規顧客の開拓、案件の内容と品質の管理

職位が上がるにつれて、役割は分析の担い手から、論点とチームを動かす立場へ、そして案件と顧客を持つ立場へと移っていきます。ローランド・ベルガーはまだ成長の途中にあるファームで、若いうちから権限を任されることが多く、昇進のペースも速めです。

海外勤務とMBA留学

海外で働く機会は、いくつかの形で用意されています。社内公募による海外オフィスでの勤務、アジアの主要国に置かれたジャパンデスクへの派遣、海外の案件での現地常駐です。常駐の期間は、2〜3週間から1年以上までさまざまです。

留学を考えている人には、社内公募によるMBA留学支援制度があります。欧州ではキャリアの段階に応じたグローバルトレーニングが開かれ、世界中のオフィスから選ばれたコンサルタントがリーダーシップを学ぶチャレンジクラブという社内推薦のプログラムもあります。

ローランド・ベルガーに関するよくある質問

ローランド・ベルガーは戦略コンサルの中でどんな位置づけですか?

当サイトの分類では、MBBに次ぐTier2に入ります。同じ段にはStrategy&、カーニー、アーサー・D・リトルが並び、いずれも得意な領域がはっきりしたファームです。ほかの戦略ファームの特徴や年収は、ランキングの記事で比べています。

関連記事戦略コンサル会社ランキング・Tierの見方|年収・特徴・転職難易度を比較

カーニーやアーサー・D・リトルとは何が違いますか?

3社とも歴史の長い欧米の戦略ファームで、違いは得意分野に出ます。カーニーは調達とオペレーション、アーサー・D・リトルは研究開発や技術経営に強く、ローランド・ベルガーは製造業の業界知見と、事業構造の改革から実行までを支える変革の支援に特徴があります。メーカーの出身者が迷いやすい組み合わせですが、前職で扱ってきたのが調達か、技術か、事業全体の変革かで、合うファームはおおよそ分かれます。

コンサル未経験でも応募できますか?

応募できます。キャリア採用では、事業会社や官公庁などで5年以上の実務経験があれば、コンサルの経験は問われません。選考ではケース面接が複数回あるので、時間をかけて準備しておくと安心です。

担当する業界は選べますか?

配属は、アサインメントチームが本人の希望と経験を考えて決めます。最初は希望と違う案件に入ることもありますが、経験を重ねるうちに希望に沿った案件へ入りやすくなります。面接では、前職と同じ業界を続けたいのか、別の業界にも広げたいのかを伝えておくとよいでしょう。

一度不合格になっても再応募できますか?

再応募はできます。そのときの募集要項を見て、改めて応募する形です。前回の面接で詰まったところを振り返っておけば、次の選考に生かせます。

まとめ

ローランド・ベルガーは、ミュンヘンで生まれ、パートナーが所有する独立系の戦略ファームです。製造業を中心とした業界の知見と、戦略を描いたあと実行の段階まで付き合う変革の支援に強みがあり、欧州とのつながりを生かしたクロスボーダーの案件も多く手がけています。

中途採用は部門別ではなく経営戦略コンサルタントとしての一括の募集で、コンサル未経験でも一定の実務経験があれば応募できます。選考の中心は複数回のケース面接です。年収は外資系の戦略ファームらしい水準にあり、研修やメンター制度、海外で働く機会もそろっています。メーカーなどで積んだ経験を経営の変革に生かしたい人にとって、有力な選択肢になるファームです。

ローランド・ベルガーに転職したい人におすすめの転職エージェント

ローランド・ベルガーの応募先やケース面接の準備を相談したい場合は、戦略ファームの選考支援に詳しい転職エージェントを比較してみてください。

関連記事【2.5万文字】未経験から戦略コンサルに行くなら登録すべき転職エージェントのおすすめ・比較
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