戦略コンサルの面接はケース面接という特殊な面接がありまたかなり高いレベルを求められるため対策に時間を要します。
本記事では、戦略コンサルの転職活動全体の流れや、理想的な準備期間の目安、エージェントとうまく付き合い内定を勝ち取る方法について解説していきます。
戦略コンサルの転職活動の流れ
戦略コンサルへの転職は、以下のステップで進むことが一般的です。
「志望企業の検討」→「面接対策」→「書類応募」→「Webテスト」→「面接(3~4回程度)」→「オファー」→「入社」
というステップになります。
この中で特に重要なのは「面接対策」です。戦略コンサルでは、ケース面接という特殊な形式が求められ、またビヘイビア面接では自分の考え方や行動スタイルを具体的なエピソードで示す必要があります。数週間の短期間でこれらを習得するのは難しく、じっくりとした準備期間が不可欠です。
戦略コンサル転職までに必要なことと理想の準備期間
戦略コンサルタントとして採用されるためには、ケース面接の対策が何よりも重要です。ケース面接では、企業や市場が抱える課題を短時間で分析し、論理的な解決策を提示する能力が問われます。ここではビジネス知識よりも、問題を分解する思考力や、限られた情報から推測を組み立てる柔軟性、そしてスピーディーかつ筋道だった回答が求められます。
このような特殊な面接形式に対応するには、最低でも4カ月程度の準備期間を確保したいところです。なぜなら、ケース面接を攻略するためには「正しい考え方の型」を身につけることが不可欠だからです。一度基本的なフレームワークやアプローチ手法を理解しても、それを実際の問題にスムーズに当てはめるには多くの練習を積む必要があります。練習問題を解き、模擬面接でフィードバックを受けることで、回答の精度やスピードを徐々に高めていくプロセスが欠かせません。
また、ビヘイビア面接用にリーダーシップ経験や過去のキャリアの棚卸等の整理するといったことも必要になってきます。
また、書類選考からオファー獲得までには、複数回の面接やWebテスト等含め全体で2カ月程度はかかることが一般的です。戦略コンサル受験者は基本ほぼすべてのトップファームを受験するかつ1社がおよそ週に1回程度のペースで選考が進んでいくため、それなりの時間がかかる形になります。
オファーがでてから退職交渉まで2-3カ月程度が一般的とされてます。
上記を踏まえると、基本的には対策に多く時間を投下すべきであり、全体として転職希望時期から逆算して半年-1年程度の期間は見ておくことをおすすめします。
エージェントに急かされても自分のペースを貫くことが重要
転職エージェントは「募集が早々に締め切られるかもしれない」といった理由で、応募を急かす場合があります。しかし、戦略コンサルの場合、準備不足で面接に臨むと、せっかくのチャンスを無駄にしてしまう可能性が高まります。一度不合格になると、同じファームに再挑戦するまで一定期間受けられないケースもあるため焦って受けることはやめておくべきです。
準備が整っていない段階では、「まだケース対策が不十分」と率直に伝え、自分が納得する準備状況になってから面接を受けましょう。自分のペースで対策を進めることで、結果的に合格率が高まり、長い目で見て得策です。
すでにエントリーしてしまったら
もしすでにエントリーを終え、面接日程が決まっていても、現時点で対策が不完全なら、2~3カ月後に日程の変更を依頼してみるのも一つの手です。担当者は日程調整を行う役割を持つだけで、日程変更そのものに悪い印象を持つことはほとんどありません。
実際、半年かけて内定を獲得した例も珍しくなく、長期戦であっても最終的に成功を収めた人は多数います。重要なのは、自分が最高のパフォーマンスを発揮できるタイミングで面接に臨むことです。準備が中途半端なまま面接に挑んでも、納得いく結果を得るのは難しいでしょう。